MM2H(マレーシア)すぐに移住しない場合、HSBC銀行も高金利でオススメ!
またしばらくぶりの更新になってしまいました。
以前こちらの記事でMM2H(マレーシア・マイセカンドホーム)という、マレーシアのロングステイビザを申請中と記載しました。
昨年の夏以降のマレーシア政府の方針変更・紆余曲折に巻き込まれ、承認レターを頂くまでにかなり時間がかかってしまいましたが、ついに承認を得られたため、クアラルンプールで口座開設を行ってきました。
渡航前、渡航中と色々情報収集をしまして、最終的にはHSBC銀行を選択しました。
当方は以下のような状況ですので、個々の状況に応じて判断は変わるかと思います。
- まだ数年以上は、マレーシアに移住しない
- まだHSBC銀行の口座を持っていない(今回開設すれば香港等に展開できる)
- MM2H用に必要な預金額を、大きく上回る額を預金する予定はない
- (当方50歳未満のため、30万リンギットの預金が必要)
当方も様々な方のブログを参考にさせていただいたため、ご参考までに得た情報を記載させていただきます。
必ずしもCIMB銀行がオススメとは言えなさそう
まず私も様々なブログを拝見して情報収集する中で、最有力候補と考えていたのはCIMB銀行でした。
元々CIMB銀行を最有力候補と考えていた理由
特に魅力を感じていたのは主に以下の点です。
- 金利が高い(4%超のケースも)
- 支店・ATMネットワークが豊富(最大手Maybankに次いで)
- VISA Infinite クレジットカードを取得可能(年会費無料)
- 東南アジア諸国での銀行・証券ネットワーク
直近でCIMB銀行に関して不安だったこと
しかし、いざ渡航前に再度情報収集をすると、色々と気になる点も出てきていました。
- アポイントを入れるために支店に電話しても繋がらなくなった(本社カスタマーセンターに掛けるよう自動案内)
- カスタマーセンターに連絡しても、なかなか支店担当者に取り次いで貰えない
- マレーシアの住所(賃貸契約書)が必要という情報が散見 → 事実でした
- 定期預金の現金がないなら、即日口座が作れないという情報 → 異なりました
さらにタイミング悪くマレーシアでの政策金利引き下げが6月に行われ、各行の預金金利も下がっているという情報も出ていました。
実際にCIMB銀行に行って話を聞いてみると・・・
そこでCIMB銀行の支店にアポなしで訪れ、MM2Hに詳しいスタッフに話を聞いてみると、様々なことが分かりました(あくまでその担当者の、その日の話です)
- マレーシアの住所(賃貸契約): 基本的に必要だが、暫定的にいずれかの住所で登録し、すぐに日本の住所に変更することも可能 ※担当者によりかなり話が変わるそうで、賃貸契約書必須という方もいるそうです
- 開設時に必要な現金: 定期預金用は国際送金でOK、定期預金口座と普通口座Preferred member 登録用で、それぞれ1000リンギ、合計2000リンギの現金が必要
- クレジットカード: 無料で発行可能。ただし別途定期預金が必要
ということで、やはりマレーシアでの賃貸契約書は必要ですが、融通を効かせてくれる担当者であれば、実際には当分日本に居住される方でも口座開設できるようでした。(残念ながら、支店や担当者によって対応が変わるようです)
上記の点はさておき、金利が1年3.5%となり、かつ初年度のみ!というのは、かなり残念な情報でした。来年以降の政策金利にもよるかと思いますが、今のままですと2年目以降の金利は3%前後に下がる模様です。
これはあくまでMM2H用の定期預金口座に対する金利の話ですので、新規の預金に対しては常に高金利のプロモーションは行われるかと思います。MM2H用の預金額が、総預金額のごく一部になる方は、さほど気にしなくてもよいのかもしれません。
主な他の現地銀行も似たような状況
他にもMaybank、RHB、パブリックバンクと情報収集や支店訪問を行いましたが、概ね似たような状況でした。
- MM2H用の定期預金の期間: 1年のみ
- MM2H用の定期預金の金利: 3.1%(Maybank、RHB)、3.35%(パブリックバンク) ※いずれも初年度のみ、2年目以降は公表レートに下がる(元々CIMBほど高くないので微減)
- マレーシアの住所(賃貸契約): 必要ではない
- 開設時に必要な現金: 1500~2500リンギット程度
- 普通口座は即日で口座開設可能、定期預金は後日国際送金でOK
- クレジットカード: 発行には別途定期預金が必要 ※RHB、パブリックバンクでは聞いていません
マレーシアでの住所(賃貸契約書)は必須ではないということで、CIMB銀行よりは条件が緩いかもしれません。
特にパブリックバンクは、本店内にジャパンデスクが設置されており、日本語の堪能なスタッフの方が丁寧に対応してくれますので、かなり安心感はありました!
HSBC銀行は色々と改善された(らしい)
一方、HSBC銀行ですが、まず何より渡航前にカスタマーセンター経由で支店との連絡や質疑応答を行うことができ、他行よりも安心感がありました。実際に支店に訪問して色々と話を聞いてみると、以前よりも条件が良くなっているそうです。
- MM2H用の定期預金の期間: 以前は他行と同様、1年だけだったが、最長5年まで選択可能となった
- MM2H用の定期預金の金利: 1年2.9%、2年3.4%、3年3.5%、4年3.8%、5年3.9% ※上記の通り以前は1年しか選択できなかった
- マレーシアの住所(賃貸契約): 必要ではない
- 開設時に必要な現金: 50リンギ程度 ※開設時に入金操作するATMの最低額
- クレジットカード: 無料で発行可能。ただし別途定期預金が必要
当方はしばらく渡航予定もなく、MM2H用の定期預金口座は寝かせておくだけになるため、5年3.9%を選択しました!
単利ですので半年ごとに利息を得たら、別の投資商品に転用する予定です。
なお当方の場合30万リンギの預金になりますが、実際には15万リンギの定期預金を2つ作成することになるそうで(片方はずっと固定、片方は医療費・不動産購入・教育費など理由が認められれば引出し可能)、それぞれ異なる期間・金利を組むことが可能です。
ずっと固定のものは長期間・高金利のものに、移住した際に引き出す可能性があるものは短期間のものにするという組み合わせが自然かと思います。
まとめ
ということで、比較的CIMBをオススメされている記事が多いかと思いますが、最新の金利水準や現地住所が必要かどうかを考慮しますと、特に以下の方にはHSBCがオススメとも言える状況になっています。(2019年7月時点)
以下の方にはHSBCも有力な選択肢と言えそうです!
- 高金利を優先したい方 ~ HSBC 5年3.9%、CIMB 1年3.5%(CIMBは1年目のみ、2年目以降は公開レートに下がる)
- しばらくマレーシアに移住予定の無い方
- まだHSBC銀行の口座を持っていない方 ~ マレーシアから香港・シンガポールなど口座の展開も可能
なお繰り返しになりますが、残念ながら支店、担当者、さらには日によって話が変わることもあるようですので、十分にご注意ください。